前集001-020

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前集020 何かを成し遂げるときは自分を客観的に眺める余裕がほしい

起 原文事事 留個有餘不盡的意思 便造物不能忌我 鬼神不能損我若業必求滿 巧必求盈者 不生内變 必召外憂事事、個の有余不尽的の意思を留むれば、すなわち造物も我を忌むこと能わず、鬼神も我を損すること能わず。若し業必ず満を求め、功必ず盈を求むる...
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前集019 名誉は独り占めせず、不名誉は分かち合う

起 原文完名美節 不宜獨任分些與人 可以遠害全身辱行汚名 不宜全推引些歸己 可以韞光養徳完名美節は宜しく独りに任ずべからず些を分って人に与えて、以て害を遠け身を全うすべし辱行汚名は宜しく全く推すべからず些を引いて己に帰し、以て光をつつみ徳を...
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前集018 功績が上がったときは“周囲に対する感謝”を忘れない|信頼される人の姿勢

起 原文葢世㓛勞 當不得一個矜字弥天罪過 當不得一個悔字世をおおうほどの功労も、一個の矜の字に当り得ず天にわたるの罪過も、一個の悔の字に当り得ず矜、自慢すること承 意訳一世を風靡するような功績であっても、自らその功労を誇る気持ちがあれば、水...
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前集017 ”他人への良い行い”は”自分への良い報い”として戻ってくる

起 原文處世譲一歩為髙退歩即進歩的張本待人寛一分是福利人實利己的根基世に処しては、一歩を譲るを高しと為す歩を退くるは、すなわち歩を進むる的の張本人を待つに、一分を寛にするはこれ福(さいわい)人を利するは、実に己を利する的の根基なり承 意訳世...
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前集016 利益は分相応のみを得る。修行は分相応以上に取り組む。

起 原文寵利毋居人前 徳業毋落人後受享毋踰分外 修為毋減分中寵利は人の前に居ることなかれ、徳業は人の後に落つることなかれ。受享は分外にこゆることなかれ、修為は分中に減ずることなかれ。承 意訳他人から利益を得るときは、我先にと率先するような見...
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前集015|友人との交流に「義侠心」、自分の心中には「素心」が必要

起 原文交友 須帯三分侠氣作人 要在一點素心友に交わるには、須らく三分の侠気を帯ぶべし。人と作る(なる)には、一点の素心を存することを要す。侠気:人の艱難を救い、弱きを助け強きを挫くという男気承 意訳友人との交際においては、3分くらいの「弱...
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前集014|道を究める際は、俗情を排して純粋な心で取り組む

起 原文作人無甚髙遠事業 擺脱得俗情 便入名流為學無甚增益㓛夫 減除得物累 便超聖境人となりて、甚だ高遠の事業なきも、俗情を排脱し得ば、すなわち名流に入る。学を為して、甚だ増益の工夫なきも、物累を減除し得ば、すなわち聖境に超ゆ。承 意訳特別...
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前集013 他人が欲しがるものは、少しそれを譲る謙虚さと余裕を持つ|人間関係の余白

起 原文經路窄處 留一歩與人行滋味濃的 減三分譲人嗜此是渉世一極安樂法徑路窄きところに、一歩を留めて人の行くに与え。滋味こまやかなる的は、三分を減じて人の嗜むに譲る。これは是れ、世を渉る一の極安樂法なり。窄處:幅の狭いところ滋味:うまい味承...
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前集012|後世に永く恩恵を残すように心がけたい

起 原文面前的田地 要放得寛 使人無不平之歎身後的惠澤 要流得久 使人有不匱之思面前的の田地は、放ち得て寛きを要す。人をして不平の歎(たん)なからしむ。身後的の惠澤は、流し得て長きを要す。人をして不匱(ふき)の思あらしむ。不匱、匱は乏しいこ...
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前集011 清貧を座右の銘として、名声・利益に拘り過ぎない|欲を手放す生き方

起 原文藜口莧腸者 多氷清玉潔袞衣玉食者 甘婢膝奴顔葢志以澹泊明 而節従肥甘喪也藜口莧腸(れいこうけんちょう)の者は、氷淸玉潔(ひょうせいぎょくけつ)多し。袞衣玉食(こんいぎょくしょく)の者は、婢膝奴顔(ひしつどがん)を甘んず。けだし、志は...
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前集010 うまく行っているときは慎重に、失敗続きでも諦めない|人生の波との向き合い方

起(原文)恩裡由来生害故快意時 須早回頭敗後或反成㓛故拂心處 莫便放手恩裡由来、害を生ず。故に快意の時、すべからく早く頭を回すべし。敗後、あるいは反って功を成す。故に心にもとるところ、すなわち手を放つことなかれ。恩裡:恩恵を受け、順風満帆な...
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前集009 一人静かな環境で、自分を振り返る時間を作る|心を整える習慣

起(原文)夜深人静 獨坐觀心 始覺妄窮而真獨露毎於此中 得大機趣既覺真現而妄難逃 又於此中 得大慚忸夜深く人静かなるとき、独り坐して心を観れば、はじめて妄窮まりて、真独り露はるるを覚える。つねにこの中に於いて、大機趣を得る。既に真現じて、し...
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前集008 人の上に立つ人は「閑の中に緊」「忙の中に閑」を見出す|余裕と集中のバランス

起(原文)天地寂然不動 而氣機無息少停日月晝夜奔馳 而貞明萬古不易故君子 閒時要有喫緊的心思 忙處要有悠閒的趣味天地は寂然として動かず、しかも気機は息むことなく、少しも停まらず。日月は昼夜に奔馳す、しかも貞明は万古に変わらず。故に君子は、閑...
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前集007|人生の修行においては、奇抜ではなく、正攻法で徳を積む

起(原文)醲肥辛甘 非真味 真味只是淡神奇卓異 非至人 至人只是常醲肥辛甘は、真味にあらず。真味は、ただこれ淡。神奇卓異は、至人にあらず。至人は、ただこれ常。醲肥辛甘、のうひしんかん:濃い酒、肥えた肉、辛いもの、甘いもの神奇卓異:人智を超え...
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前集006|晴れ晴れとした気持ちで、喜びの心を持って生きる

起(原文)疾風怒雨 禽鳥戚戚 霽日光風 草木欣欣可見天地不可一日無和気 人心不可一日無喜神疾風怒雨には、禽鳥も戚々たり。霽日光風には、草木も欣々たり。見るべし、天地には一日も和気なかるべからず。人心には一日も喜神なかるべからず。承(意訳)激...
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前集005 耳が痛い忠言・諫言こそが、人を成長させる|人間関係と成長の考察

起(原文)耳中常聞逆耳之言 心中常有拂心之事 纔是進徳修行的砥石若言言悦耳 事事快心 便把此生埋在鴆毒中矣耳中常に逆耳の言を聞き、心中常に心に拂(もど)る事あらば、これすなわち進徳修行の砥石なり。もし言々耳を悦ばし、事々心を快くせば、すなわ...
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前集004|裏も表も知ったうえで、正しい行動を選ぶこと

起(原文)勢利紛華 不近者為潔 近之而不染者為尤潔智械機巧 不知者為髙 知之而不用者為尤髙勢利紛華は、近づかざる者を潔しとなす。之れに近づきて、しかして染まざる者を、最も潔しとなす。智械機巧は、知らざる者を高しとなす。之れを知りて、しかして...
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前集003|トップの心得 ~真意はわかりやすく、自己アピールは控えめに~

起(原文)君子之心事 天青日白 不可使人不知君子之才華 玉韞珠藏 不可使人易知君子の心事は、天青く日白く、人をして知らざらしむべからず。君子の才華は、玉包まれ珠蔵る、人をして知り易からしむべからず。承(意訳)組織のトップに立つ人は、その真意...
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前集002 師匠は、「世渡り上手」よりも「純粋で裏表のない人物」が良い|人を選ぶ基準

起(原文)渉世淺 點染亦淺 歴事深 機械亦深故君子與其練達 不若朴魯與其曲謹 不若疎狂世を渉ること浅ければ、点染もまた浅し。事を歴ること深ければ、機械もまた深し。故に君子は、その練達ならんよりは、朴魯なるにしかず。その曲謹ならんよりは、疎狂...
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前集001 権力にへつらうことなく、自分の信じた道を歩む人生|菜根譚に学ぶ生き方

起(原文)棲守道徳者 寂寞一時依阿權勢者 凄凉萬古達人觀物外之物 思身後之身寧受一時之寂寞 毋取萬古之凄凉道徳に棲守する者は、一時に寂寞たり。権勢に依阿する者は、万古に凄凉たり。達人は物外のものを観、身後の身を思う。寧ろ一時の寂寞を受くるも...
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