前集003|トップの心得 ~真意はわかりやすく、自己アピールは控えめに~

前集001-020

起(原文)

君子之心事 天青日白 不可使人不知
君子之才華 玉韞珠藏 不可使人易知

君子の心事は、天青く日白く、人をして知らざらしむべからず。
君子の才華は、玉包まれ珠蔵る、人をして知り易からしむべからず。


承(意訳)

組織のトップに立つ人は、その真意を曇りなく示すべきだと、この言葉は説いています。隠し事がなく、公明正大であることによって、周囲の人は迷わず行動することができます。意図が伝わらなければ、組織は不安定になります。

一方で、指導的立場にある人の才能や才覚は、あえて表に出さず、奥深く秘めておくほうがよいとされています。能力が一目で分かるほど誇示されると、周囲に不要な嫉妬や警戒心を生むからです。


転(別視点)

現実の社会では、自分の真意をすべて明かさないことが、処世術として有効な場面もあります。また、就職活動のように、自分の能力を積極的にアピールすることが求められる局面もあります。

しかし、これはあくまで下の立場にある人の発想です。組織を率いる側に立ったとき、同じ振る舞いを続けると、かえって信頼や秩序を損なうことがあります。


結(まとめ)

指導的立場に立つ人は、公明正大であり、真意を分かりやすく示すことで、周囲が動きやすい環境を整える必要があります。一方で、自らの才覚や才能を前面に出しすぎることは、嫉妬や軋轢を生みやすく、得策とは言えません。

真意は明らかに、自己アピールは控えめに。
それが、トップに求められる姿勢の一つなのでしょう。

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