後集028 「辛い状況」も自分の価値観を変えて、楽しむ余裕を持つ

後集021-040
西都原古墳群

起 原文

熱不必除 而除此熱悩 身常在清凉台上
窮不可遣 而遣此窮愁 心常居安樂窩中

熱は必ずしも除かず、而も此の熱悩を除けば、身は常に清凉台上に在らん
窮は遣るべからず、而も此の窮愁を遣らば、心は常に安楽窩中に居らん

承 意訳

夏の暑さは必ずしもそれを無くすことに執着しないで、暑いという悩みの心を除けば、縁側の涼し気な気分になれることもあります

貧窮は無くす必要はないかもしれません、貧窮を悲しむ気持ちを持たなければ、心は常に安らかです

転 別視点

暑い夏でも、熱中症になるほどの暑さではなければ、どのようにその暑さを楽しむことができるかに気持ちを持っていきます

貧乏も、食べるに困るわけでなければ、自分の価値観次第ですね

結 まとめ

一見辛い状況も、自分の価値観次第で日々を楽しむことができます。日々是好日に通じる考え方です。

このような日々是好日の考え方は菜根譚の別の記事でも述べられています
👉 前集006|晴れ晴れとした気持ちで、喜びの心を持って生きる
👉 前集066 日々是好日:心配事はほどほどにして今を楽しむ
👉 後集049 あるがままを楽しむ日々是好日

真言宗の開祖であるお大師(空海)様の言葉に
「心暗きときはすなわち遇うところことごとく禍なり、眼明らかなれば途に触れて皆宝なり」(性霊集巻第八 招提寺噠嚫文)とあります。
人生を生きていると、時には耐え難いほどの辛いことが身に降りかかります。そんなときでも、自分を育てるための、前向きに生きるための試練というとらえ方をします。自分の心の持ち方次第で、目の前に生じる事象の価値が変わります。今を頑張る人々へが充実した人生を送るためのエールと思っています。

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