起 原文
徜徉於山林泉石之閒 而塵心漸息
夷猶於詩書圖画之内 而俗氣潜消
故 君子雖不玩物喪志 亦常借境調心
山林泉石の閒に徜徉して、而ち塵心漸く息む
詩書図画の内に夷猶せば、而ち俗気潜かに消す
故に君子、物を玩びて志を喪わずと雖も、亦常に境を借りて心を調ふ
徜徉(しょうよう)、さまようこと;塵心(じんしん)、塵にまみれた心、俗心;夷猶(いゆう)、心をその中で遊ばせること
承 意訳
山林、泉、石のような自然の中をゆったりと散歩していると、俗世にまみれた心が洗われる
詩書、絵画をゆっくりと鑑賞すれば、世俗的な気分は消えていく
君子は眼前の物事に志を失うことはないとえいども、時には外の環境を利用して心を整えることをしても良いだろう
転 別視点
世間の人々が一生懸命にもがいていることは、大きな流れの中ではあまり意味を持ちません。大自然の中で、自分を見つめなおし、芸術を楽しむ心を取り戻せば、アクセクと生きることが意味の少ないことと気づくことができます。
結 まとめ
時々で良いので、大自然を肌で感じ、芸術をゆっくりと鑑賞する時間を持ちたいですね。
菜根譚では自然を触れ合う時間の尊さを繰り返し強調しています
👉 後集055 生活の中に大自然の要素を取り込もう
👉 後集061 身も心も大自然の赴くに任せる
👉 後集064 心に余裕を持って、大自然の素晴らしさを自覚する

