起 原文
聞悪不可就悪 恐為纔夫洩怒
聞善不可急親 恐引奸人進身
悪を聞いては、就ち悪むべからず、恐らくは纔夫の怒りを洩らすを為さん
善を聞いては、急に親しむべからず、恐らくは奸人の身を進むるを引かん
纔夫(ざんぶ)、しょぼい奴、小さい奴;奸人(かんじん)、腹黒く悪賢い人物
承 意訳
人の悪口を聞いてすぐに距離を置くようにしてはなりません、小さな人間が怒りのために悪口を言っているだけかもしれません
人の善行を聞いてすぐに親しむようにするのはいけません、ずる賢い人間が出世のためにゴマすりをしただけかもしれません
転 別視点
人の噂は信じるに足りません。どのような意図で発せられた言葉なのかはわからないからです。
先入観は持たずに、事実と自分の感性で人物を判断する姿勢が大切です。
結 まとめ
他人の評価を鵜呑みにしてはいけません。他人の言葉の裏には別の意図が隠れている場合が少なくないからです。
「恒有るに難し」(論語7-25)
悪い意味での意図がなくても、人間の言動の基準には揺れがあるのが常です。自分が納得している基準で周囲の評価を含めて生きていく姿勢が後々の後悔を生みません。そのためには自分が納得している基準を日頃から考えておく必要があります。

