後集021 足るを知り、善行に努めよう

後集021-040
仏舎利塔_日向市

起 原文

都来眼前事 知足者仙境 不知足者凡境
総出世上因 善用者生機 不善用者殺機

都て眼前に来たる事は、足るを知る者には仙境、足るを知らざる者には凡境
総て世上に出ずる因は、善く用うる者には生機、善く用いざる者には殺機

都(すべ)て、全て;仙境(せんきょう)、仙人が住む(かと思われるほどの)俗界を離れた所、理想郷;凡堺、凡夫 (ぼんぶ) の境界。 迷いの境地:生機(せいき)、活き活きとした感じ

承 意訳

眼の前に現れる全ての物事は、「足るを知る」者には理想郷に映るが、「足るを知らざる」者には俗世間に映る

足るを知ることが自身の幸福につながるという考えは菜根譚の中で繰り返し述べられています
👉 後集030 足るを知る者は、人生を楽しむことを知る!
👉 後集134 足るを知る

全ての世の中の因縁は、善用に使えば活き活きとなり、善用に使わなければ悪い働きになってしまう

転 別視点

自分の心持ち次第で、周囲の環境は美しくも、醜くも変化します
⇒ 美しい心を持て

与えられた因縁も、善い方向に使わねば、結局意味をなさない
⇒ 善行に努めよ

結 まとめ

足るを知り、善行に努めれば、心穏やかに過ごすことができます

論語の堯曰(ぎょうえつ;20-2)に、君子の五美に述べている段落があります
政治に携わるための心構えとして
・人を恵んで厭味なく
・労して怨みず
・欲して貪らず
・泰か(ゆたか)で驕らず
・威あって猛からず
君子から国民に対する態度を述べています
しかしながら、通常の人間関係においても共通する部分が多いです
豊かな人生を過ごすための一案であるのは間違いなさそうです

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