起 原文
君子宜當浄拭冷眼
慎勿輕動剛腸
君子は宜しく当に冷眼を浄拭すべし
慎しんで軽々しく剛腸を動かす勿れ
浄拭(じょうしょく)、キレイに拭うこと;剛腸(ごうちょう)、精神などが強くたくましいこと
承 意訳
君子たるものは常に冷静な視線を保つようにすべきです
そして簡単に一度決めたことを変更してはいけません
転 別視点
冷静な視線を持つだけではなく、それを維持することに敢えて触れています
意思を変更してはいけないということではなく、強く信念を持った事項に関しては簡単に変更してはいけないと述べています
柔軟性を持ちながらも、全てを見渡す視点を持ち続け、臨機応変の柔軟さは保持したまま心の信念は曲げない、そんな一本筋の通った人物こそが君子というに相応しい
結 まとめ
指導者たるものは、冷静な視点を持ち、心に秘めた信念は簡単に曲げてはいけません
菜根譚の中で「あるべき指導者」の姿が複数述べられています
👉 前集063 指導者は、物欲は捨て、完全円満を求めず
👉 前集071 指導者考:自分の成功には沈黙、部下の成功には賞賛を
👉 前集076 指導者は、潔白も汚穢も全て受け入れる度量を持つ
現在とほぼ同じ価値観なのだと驚かされます!

